
精米により機能的栄養素の約90%を失った白米については既にお伝えしましたし、玄米が身体に良いことは誰でもが知っていることだと思いますが、それが更に発酵した「酵素玄米」の栄養素について今日は詳しくお伝え致します。

酵素玄米に含まれる各栄養素の解説
食物繊維
今では毎日必ず摂取しましょう!と言われる食物繊維ですが、なんと70年代以前はその役割がまだ解明されておらず、栄養のない食べ物の残りカスとしか思われていなかったんです。驚きですね。そんな可哀そうな食物繊維の代表的な効能は以下の通りです。
- 便秘の予防・改善をし、腸をきれいにする
- 糖の吸収をやわらげ血糖値の上昇を緩やかにする
- コレステロールの吸収をやわらげ、排出を助ける
- 整腸作用による美肌効果
タンパク質
筋肉のイメージが強いかも知れませんが、細胞、粘膜、血液、骨、目に見える皮膚、歯、髪の毛など、とにかく全身の臓器と組織を形成するのがタンパク質です。食物として摂取したタンパク質は消化分解されアミノ酸となったあと、更に身体が必要とするタンパク質の形へと再編成されたり、ホルモンや酵素として代謝や機能調整を担ったり、他の栄養素の運搬や免疫機能に働きかけるなど、その役割は多岐にわたります。不足すると筋力や免疫機能が低下し、怪我や病気の元となることは言わずもがなです。
ビタミンB群
ビタミンB1
- 疲労回復に効果的
- 多く含む食品:豚肉、赤身肉、全粒穀物、ナッツ類、大豆、カリフラワー、ほうれん草
ビタミンB2
- 粘膜を保護し、肌や髪を健やかに
- 脂質や糖の代謝を促し、生活習慣病予防・ダイエットに効果的
- 抗酸化作用によるアンチエイジング効果
- 多く含む食品:レバー類、鰻、カレイ、卵、納豆、アーモンド
ビタミンB6
- タンパク質の分解・合成をサポートし、肌・髪・粘膜・爪・歯などの成長を促進
- アレルギー症状・イライラを抑える
- ホルモンバランスを整える
- 多く含む食品:赤身肉、鶏肉、マグロ、バナナ、牛レバー、鰹
ビタミンB12
- 睡眠のリズムを整える
- モグロビンの生成を助け、貧血予防に
- 多く含む食品:レバー類、あさり、しじみ
カルシウム・マグネシウム
カルシウムは骨だけでなく神経伝達物質の分泌や心筋の働きを支えるなど、大変重要な役割を担う、人体内に最も多く含まれるミネラルです。しかし、カルシウムが正しく作用するためにはマグネシウムの存在も必要で、不足した場合はこむら返りなど筋肉のつり、肩こり、けいれん、更にそれが心筋に関われば不整脈や心筋梗塞を引き起こします。なお、いくら大事な栄養素だからと言ってカルシウム「だけ」を多く摂取した場合、殆ど吸収されることなく排出され、その際マグネシウムをはじめとする他のミネラルも同時に捨ててしまうことになります。カルシウムとマグネシウムのバランスが良くない乳製品などではなく、小松菜など野菜と小型の魚や豚肉など、献立で工夫して摂取するのが理想的です。それも難しい場合は、ぜひ酵素玄米で補いましょう!
鉄分
思考力、学習能力、記憶力の向上、精神の安定などに効果的なのが鉄分です。不足してしまうと、鉄欠乏性貧血による動悸息切れ、頭痛、めまい、肩こり、耳鳴り、イライラ、倦怠感、また爪の変形、むずむず脚症候群などを引き起こす他、集中力の低下や食欲不振などからくるうつ病へつながる恐れもあります。
鉄分を多く含む食品と言えばレバーを思い浮かべれる方も多いと思いますが、苦手な方も多いですよね。でも安心してください、他にも様々な食品から鉄分補給は可能です。もちろん、酵素玄米でも!
- 片口イワシ、鮎、目刺し、鰹など比較的小型の魚類
- 青のり、岩のり、ひじきなど海藻類
- あさり、あわび、しじみ、ホタテなど貝類
- 野菜ならほうれん草より小松菜
- きくらげもおすすめ!
GABA
チョコレートなどお菓子のパッケージで最近見かけることも増えたGABAですが、まずその定義からご紹介します。
アミノ酸のひとつで、主に抑制性の神経伝達物質として機能している物質である。(中略)英語名の γ(gamma)-aminobutyric acid の頭文字をとった略称 GABA(ギャバ)が一般的に広く用いられている。
Wikipedia項目「γ-アミノ酪酸」より
なるほどわからん!と思うかもしれませんが、神経伝達とはつまり脳や脊髄に働きかけて気持ちを落ち着かせたり抗ストレス効果を発揮するということで、現代社会に生きる我々には欠かせないものだと言われています。不足すると緊張や興奮の制御が難しくなり、よりストレスを感じやすくなってしまいます。そんなGABAの効能は以下の通りです。
- 脳をリラックスさせる
- 心拍数を落ち着かせる
- 脳細胞の破壊を防ぐ
- 免疫低下を抑える
- 睡眠の質を上げる
- 集中力アップ
- 学習能力アップ
- 肝臓のアルコールによるダメージ軽減
- 動脈硬化の抑制
- 中性脂肪の抑制
- ダイエット効果
- 糖尿病の改善
- 血圧上昇の抑制

おわりに
足りない栄養素をサプリメントで補うのも悪くないですが、普段の食事から摂取できればそれが一番良いと思いませんか?今回はそれぞれの栄養素を解説しましたが、次回は酵素玄米に期待できる効果効能に的を絞って、詳しくお伝えします!また会いましょう、So Healthy!